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母の手に託す一筆の紅。花嫁の門出を彩る「紅差しの儀」

人生の節目を祝う日本の所作はいくつもありますが、なかでも花嫁の門出をやさしく包むのが「紅差しの儀(べにさしのぎ)」です。

お母さまやご家族が花嫁さまの唇に紅を差し、幸せを祈るその時間は、言葉にしなくても心が通う特別な瞬間。それは単なるメイクの仕上げではなく、家族が最後に愛情を伝えるための小さな儀式です。

紅の色に込められた想いが、花嫁さまの新しい一歩を後押しします。

単なるメイクの一工程ではなく、親から子へと想いを手渡す大切な儀式。お母さまの手に託された一筆の紅が、花嫁さまの新しい人生のはじまりを優しく彩ります。

今回は、その由来や意味、行う頃合いや流れまで、紅差しの儀の魅力をわかりやすくご紹介します。

紅差しの儀とは、花嫁さまを送り出す最後の身支度

「紅差しの儀(べにさしのぎ)」とは、花嫁さまの唇にお母さまが紅を差してあげる、日本の伝統的な儀式です。「紅引きの儀」「嫁ぎの紅」とも呼ばれ、結婚式の中でも特に母から娘へ愛情を伝える時間として大切にされています。

古くから日本では、赤い色には魔除けや厄除けの意味があるとされてきました。神社の鳥居やお祝いの席に並ぶお赤飯など、赤には「幸福を呼び込む色」としての願いが込められています。

この風習の始まりは、紅花から作られる「紅の文化」にまでさかのぼります。

平安時代から江戸時代にかけて、紅は顔料としてだけでなく、礼儀や美しさの象徴としても大切にされてきました。江戸の女性たちは、貝殻や陶器の皿に紅を溶き、筆で薄く重ねながら艶を出す「溶き紅」の美しさを楽しんでいたといわれます。

濃く塗るのではなく、薄く重ねて上品さを表す控えめな美しさは、日本人が大切にしてきた美意識そのものです。

紅差しの儀は、地域や時代によって少しずつ形は違いますが、家族が花嫁さまの最後の身支度を整えるという想いは、どこでも共通して受け継がれてきました。

紅を差すのは多くの場合お母さまですが、育ての親やおばあさま、お姉さまなど、家族の中で特別な存在が務めることもあります。

大切なのは形式ではなく、「心から送り出したい人の手で行うこと」です。

この儀式は、単なるメイクの仕上げではありません。

生まれた日からずっと見守り続けてきた大切な存在が、娘の旅立ちをそっと後押しする時間です。紅を差す方の手には、これまでの思い出と「幸せになってね」「健やかに歩んでいってほしい」という祈りが込められています。

正解はない、花嫁の想いで選ぶ「紅差しの儀」

紅差しの儀を行うタイミングに決まった形はなく、どの瞬間に行ってもその意味や想いが変わることはありません。

「静かにふたりで過ごす時間にしたい」「緊張と高揚が交差する直前に行いたい」「参列者と感動を分かち合いたい」など、どんな演出を望むかによって異なります。

つまり、選び方に正解はなく、どの形にもそれぞれの美しさがあるのです。

ここでは、紅差しの儀を行う4つの代表的なタイミングをお伝えします。

お支度の仕上げとして、静かにふたりきりで

紅差しの儀は、挙式前の身支度を終えたあとに行うのが一般的です。ヘアメイクや着付けをすべて終え、美しく整った花嫁姿の娘を前に、お母さまがそっと紅を差します。

控室でゆっくりと過ごすこの時間は、母と娘が心を通わせる大切なひとときとなります。これまでの思い出がよみがえり、自然と涙がこぼれることもある感動的な瞬間です。

華やかな演出よりも、落ち着いた雰囲気の中で心を伝えたい方や、家族だけの時間を大切にしたい方向けの選択です。

緊張と期待が交じり合う挙式直前

近年では、会場に入る直前に紅差しの儀を取り入れる方も増えています。

心地よくピンと張り詰めた空気と、高鳴る花嫁さまの鼓動。扉の向こうにはゲストのざわめきが広がり、これから始まる人生の新しい一歩を予感させます。

そんな高揚の中で行う紅差しは、「娘」から「花嫁」へと心を切り替える、象徴的なひと幕です。

式の始まりという、緊張と期待が交じり合う一瞬を大切に残したい方にふさわしい選択肢です。

お色直しのあとの新しい装いで

披露宴の途中で衣装を替える際は、紅の濃さや艶によって印象を変えることができます。

色打掛や振袖の色合いに合わせて、ほんの少し深みを加えるだけで、同じ花嫁さまでもまるで別人のように雰囲気が変わります。

新しい衣装に袖を通し、気持ちを整えて迎えるそのひととき。お母さまに紅を差してもらう時間は、花嫁さまが息を整え、心を落ち着ける大切な瞬間となります。

披露宴の流れを崩さずに、衣装替えと母の手から伝わるぬくもりを同時に届けたい方にふさわしい場面です。

式の中で、参列者に見守られながら

セレモニーの一部として、紅差しの儀を取り入れることも少なくありません。

紅差しの儀についての由来を紹介し、母と娘が言葉を交わしてから筆を運ぶ瞬間、会場の視線が自然とふたりに集まります。

そのひとときには、花嫁さまとお母さまの表情だけでなく、見守る人々のまなざしや、会場全体を包む空気のぬくもりまでが映し出されます。

家族の物語を、参列したすべての人と分かち合いたい方にふさわしい演出です。

紅差しの儀はいつ行ってもいい、想いを大切にする自由なかたち

紅差しの儀は、必ずしも結婚式当日に行わなければならないものではありません。

多くの方は「挙式前の身支度の仕上げ」として取り入れていますが、タイミングに決まりはなく、フォトウェディングで行うこともできます。

フォトウェディングでは、撮影前にお母さまを招き、ゆっくりと時間をかけて紅を差してもらうことも可能です。

照明や構図を整えながら撮影できるため、おふたりの表情や手の動きなど、お互いの想いが伝わる瞬間を美しく切り取れるのが魅力です。

また、結婚式当日は緊張や進行の都合で、ゆっくり時間を取るのが難しいこともあります。そのため、「式当日ではなく、落ち着いた環境で改めて行いたい」という方にとっても、紅差しの儀は心に残る選択肢となるでしょう。

大切なのは、いつ行うかではなく、どんな気持ちで行うかということ。

母から娘へ、娘から母へ。お互いの想いを確かめ合うその時間こそが、紅差しの儀の本質です。

当日を穏やかに迎えるための紅差しの儀の準備と流れ

紅差しの儀に必要な準備と用意しておきたいもの

紅差しの儀に特別な道具は必要ありませんが、あらかじめ「誰が」「どこで」「どんな筆で」行うのかを決めておくと、当日の流れがスムーズです。

主に用意するものは次の通りです。

  • 紅(口紅)

  • 紅筆(リップブラシ)

  • 鏡・ティッシュ

使用する紅は、花嫁さまのメイクに用いる口紅で問題ありません。伝統的には紅花から作られた紅を使うこともありますが、現代では普段のリップや和装用の紅を選ぶ方も多くいらっしゃいます。

紅筆は、お母さまが扱いやすいものを用意します。多くの場合、ヘアメイクスタッフが筆に紅を含ませてお渡しして、そのままお母さまが手に取る流れです。

控室や会場で行う場合は、鏡やティッシュを用意しておくと安心です。

撮影を行う際は、事前にカメラマンと立ち位置や照明の角度を確認しておくと、より自然で美しいひとときを残すことができます。

紅差しの儀の進め方と、その一瞬に込められた想い

紅差しの儀そのものは、ほんの数分で終わる小さな儀式です。しかし、その短い時間には、母と娘が共に歩んできた長い年月の記憶が流れています。

メイクの仕上げを終えた花嫁の前にお母さまが立ち、ヘアメイクスタッフから紅筆を受け取ります。筆先を軽く整え、娘の唇へとそっと運ぶその仕草には、言葉にできない想いが込められます。

お母さまが花嫁さまの唇にそっと紅を差します。声をかけたり、見つめ合ったり、自然と微笑みがこぼれる瞬間です。

写真撮影をする場合は、この間に手元や表情を丁寧に切り取ります。

紅差しの儀は、形式よりも気持ちを伝えるための時間です。その短いひとときの中に、これまでの歩みと、これから始まる新しい人生がつながっていきます。

和婚で取り入れたい、紅差しと調和する美しい演出

紅差しの儀は、それだけでも心に残る素敵な時間ですが、前後に別の所作を組み合わせることで、より深みのある物語になります。

どの演出も長い時間は必要ありません。大切なのは意味が自然に伝わり、動きがスムーズで、写真や映像に美しく残ることです。

ここでは、紅差しと同じように式の流れにも取り入れやすい代表的な3つの演出をご紹介します。

筥迫・懐剣の儀:花嫁を守るもうひとつの身支度

筥迫や懐剣は、花嫁が身につける小さなお守りのようなものです。

筥迫の儀では、紅差しの儀と同じく身支度の最後に、筥迫を花嫁さまの胸元へそっと差し入れます。お母さまやご家族が筥迫を胸元に、懐剣を帯に添える所作は、派手さはありませんが、紅差しの儀のあとに続けると自然な流れが生まれます。

多くの言葉は必要ありません。「これからのあなたを守ってくれますように」と短く伝えるだけで十分です。

準備や移動の手間も少なく、会場での確認を済ませておけば、紅差しの儀の余韻を保ちながら進行できます。

水合わせの儀:ふたつの暮らしをひとつにする穏やかな瞬間

水合わせの儀は、新郎新婦がそれぞれの実家から持ってきた水を一つの盃に注ぎ合わせ、飲み干すことで新しい家庭の誕生を祝う、日本の伝統的な儀式。

この儀式には、別々の環境で育ったふたりが、ひとつの家族として歩み出し、新たな家庭を築いていくことへの願いが込められています。

近年では、形式にとらわれず、お酒やジュースを使ったり、植物に水を注いだりといったアレンジも増えています。

ふたりの個性や、式の雰囲気に合わせて取り入れやすいセレモニーです。

折り鶴シャワー:ふたりの幸せを願う華やかな祝福の演出

折り鶴シャワーはフラワーシャワーの代わりに、折り紙で作った小さな折り鶴をゲストが新郎新婦に降りかける演出です。

和装や和婚にとてもよく合い、花吹雪のような華やかさは、写真にも映える美しい瞬間を生み出します。

折り鶴には「長寿」「夫婦円満」「平和」などの意味があり、ふたりの健康と幸せを願う縁起物として古くから親しまれてきました。そのため見た目の美しさはもちろんですが、深い願いを込めたセレモニーになります。

紅差しの儀のあとに行うと、静かな時間から明るく華やかな雰囲気へと自然に切り替えられます。

色は衣装と調和するよう、濃い赤の打掛なら生成りや金銀などの淡い色を選ぶと、主役の赤を引き立てながら全体に統一感が生まれます。

散らす位置や片付けの導線をあらかじめ決めておけば、短時間で安全に行うことができ、音も静かなので披露宴の雰囲気を壊さないのも魅力です。

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Momonaブランドは神奈川県横浜市に本社を置くモリノブライズ株式会社のウェディングフォト専門ブランドです。 神奈川県最大級のウェディングドレスショップ、プリンセスガーデンヨコハマが運営するフォトウェディングモモナではレンタルドレス・婚礼衣装を500着以上取り揃え、スタジオウェディングフォト撮影・ロケーションフォト撮影をはじめフォトウェディングやソロウェディング・神社お寺結婚式プランにも対応しています。

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